渋川小学校 ビオトープ調査 [ビオトープ]
院生の榎本です。
先日,7月16日に草津市立渋川小学校にて調査を行いました。
聞き取り調査を行い,校長先生と地元の方にお話を伺いました。
渋川小学校は,草津駅近くの郊外に立地しており,
近年の宅地開発によって新設された新しい小学校です。
そのため,学校の設置と学校ビオトープの造成が同時期に計画され,
当初からビオトープを持った小学校として整備されてきました。
とは言え,地元の方からの要望があって初めて実現された計画であり,
地元の方が学校ビオトープ造成に果たした役割は大きいと言えます。
学校ビオトープの面積は,220㎡と小規模ながら変化に富み,
生物の多様な生息空間を作り出すことができていました。
また,聞き取り調査中にも地域の方が数名ビオトープを訪れ,
様子を確認したり生き物を観察したりする様子が見られました。
↑学校ビオトープ 全体の様子
水源は,小学校脇を流れる農業用水路からの取水でまかなわれており,
電動ポンプによる汲み上げでビオトープまで水を供給していました。
冬場の農閑期には,水量の安定確保が困難になることもあるそうです。
↑小学校脇を流れる農業用水路の様子
↑汲み上げた水がビオトープへと流れ込んでいく
小規模なビオトープのため,希少な生物の保護育成場所になったり,
児童が大人数で活動などを行う場所としての役割は大きくないのですが,
都市的地域特有の学校ビオトープとして活用していきたいとのことでした。
今回の調査で,ビオトープの良し悪しは生物種や量,面積では決まらないこと,
地域住民の関わり方も多ければ良い,頻度が多ければ良いというわけではなく,
その地域や小学校に応じた適切な関わり方があるのであろうということなど,
非常に示唆に富んだお話のできた3時間となりました。
長時間に渡ってお話を聞かせて頂いた野田校長先生,北川さんにお礼申し上げます。
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書き込み:榎本
榎本先生おひさしぶり!
調査がんばってるみたいだね。
研究はビオトープがテーマなんだね。
もうビオトープ博士でしょ。
研究室の様子はどう?
ちゃんと料理とかしてる?
by うめむら (2007-07-21 20:15)
久し振り!コメントありがとう♪
博士論文まではしっかり学校ビオトープで一貫させるよ。
研究室では,俺一人で結構こつこつやってます(笑)
by 農村計画学研究室 (2007-07-23 22:36)