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柿とり [獣害]

修士課程2年の中村です。

10月24日から28日まで調査対象地の山梨県富士吉田市と西桂町に滞在していました。
今回は調査ではなく,野生生物保護学会のエクスカーション,
「柿とりたい会」のスタッフ(?)として参加してきました。
スタッフとはいっても,企画にはほとんど触れず,当日お手伝いをする程度です。

この企画は,
「集落内に点在する放棄された柿が,サルやクマなどの動物を集落に引き寄せるため,
もぎとって有効利用しよう!」というものです。
柿の木は事前に集落の回覧板で提供者を募っています。

柿といえば,岐阜県本巣市は富有柿の産地として有名です。
企画を聞いたときから大学に行く途中に何百本と見る柿の木をみながら,
なんとかなるだろ,と思っていました。

ところが。
放棄された柿の木は,まっすぐ上にぐんぐん伸びてしまい,
収穫するのが大変です。
また,間引きをしていないためか,たくさん実がついています。

27日が企画当日だったため,26日に試しに柿とりをやってみたのですが,
もう大変大変。高枝切りバサミでは時間がかかる&高さが足りず,対応できません。
柿の持ち主に了承を得て,のこぎりで枝を落とすことにしました。しかしそれも大変でした。

素人には大変だった柿とりですが,企画当日は地元の「柿名人」が参加してくれました。
対象になった柿の木は,サルだけでなく,クマも餌付いてしまっている状況で,幹に爪痕が残っていました。
しかも樹高が6m近くあり,実だけをとるには限界があります。


写真:作業途中の柿の木。これ以上は高くて実が採れない。

しかし,実を採らないと,サルやクマがまた来てしまいます。
採れないようなら枝ごと切って,来年以降も実をつけないようにする必要があります。
そこで柿名人。チェーンソーを用いて,すいすい柿の木を登り,
あっという間に柿の木を丸裸にしました。さすが仕事人。


写真:作業後の柿の木。奥の柿はまだ実の色づきがよくないため,次の機会に切る。

今回は合計3本の柿の木に手を加えたのですが,まだまだ集落には
放棄された柿の木が目立ちます。
しかし僕にとっては初めての体験で,しかも柿所有者の方や,地元の方の話も聞けたので,
大変楽しく過ごすことができました。

このエクスカーション企画を通して,11月18日に野生生物保護学会の自由集会で
講演をします。あまり専門の分野ではありませんが,なんとか乗り切ろうと思います。


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コメント 2

遠藤

おつかれ~~高枝切りバサミのほうがたのしそうやん

放棄してしまうのはなんで??
by 遠藤 (2007-10-30 21:41) 

中村

高枝切りバサミ疲れるよ。

柿は手を加え続けないとどしどし上に伸びるんだよ。
上に伸びたら採るのが大変になって,ほったらかしにされるんだよね。

ま,放棄される主因は,昔おやつ代わりだった柿にとってかわる
食料が発達したから,かねぇ
by 中村 (2007-11-01 18:04) 

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