足助調査報告 [古民家]
4年の中澤まみです。続いて8月8日に行ってきた足助の調査について報告します。
足助と言えば秋の紅葉で知られる香嵐渓が有名ですが,そのほかの季節にも
さまざまなイベントを企画している地域です。
ちょうど今の時期はたんころりんというイベントが開催されていて,
とてもきれいでした!!!
たんころりんについての報告はまたのちほど,まずは三州足助屋敷についての
報告をしたいと思います。
↑母屋
三州足助屋敷は,明治時代の足助地方の豪農邸をモデルに昭和55年(1980年)に
新築し,消えつつある機織り,炭焼き,紙漉きなどの手仕事を復活・再現し,
将来に伝えていこうとする施設です。
新築とはいえ,茅葺きの母屋は何百年も建っているかのように本格的で,
説明を聞かなかったら古民家だと思ってしまうほどです。
壁のすすも,黒色に塗ったのではなく,毎日いろりに火をくべていて,
自然にすすの色がついたそうです。
↑手前から,鍛冶屋・炭焼き・紙漉き小屋
↑工人館(この時期はうちわ作り体験が催されていました。)
私たちが行ったときにはかご屋,傘屋,桶屋,の実演が行われていて,
その姿はまさに職人の風格,貴重なものを見ることができました。
ここで作業している方は地元の方で,とても気さくな方ばかりで,
自分の住む地域で誇りを持って働いている,そんな印象を受けました。
さて,足助屋敷を出て,たんころりんの会場となる足助の町中へ。
たんころりんというのは江戸時代に使われた陶器の灯火器「ヒョウソク」の
俗称で,そこにムツメ籠と呼ばれるものを被せた灯りです。
↑ヒョウソク(左)とムツメ籠
足助の町の中は,宿場町ということもあってか,昔の町並みを
保存しようとする動きが昔からあり,今でも古い建物が多く残されていました。
また,自然豊かなところで,とても住みやすそうな印象を受けました。
↑マンリン書店
↑マンリン小路
↑中橋より(この景色が一番のお気に入りです!)
↑足助の町並み
明るいときでも十分風情のある町並みですが,夕暮れ時,
たんころりんに火がともされると,本当に美しい夏の光景が広がります。
↑たんころりんの町並み
↑マンリン書店前のたんころりん
私のカメラでは暗がりでは全くきれいに撮れず,お見せできる写真は
せいぜいこの程度のものですが・・・(涙)
本当にきれいだったので,少しでも興味を持った方は是非足助の
ホームページでたんころりんの様子を見てください!!!
このイベントは8月のはじめの2週間ほどしかやっていませんが,
町の中で三味線やフォークソングの演奏などもやっていたり,花火大会もあるので,
デートにはもってこいですよ(笑)
浴衣姿の女性が町並みにとけ込んでとてもきれいだったので,
またいつか,今度は浴衣を着て散策してみたいです☆
行政の方ともお話をして,この地域は古くから観光名所になっていたせいか,
たんころりんや中馬のおひなさま(3月のイベント)など,新しい企画を
行うことに積極的に参加してくれると言っていました。
たんころりんも自分の家の軒下に置くものは自分たちで作っているのです!
私もこれから本格的に上石津で研究をしていくにあたって,住民の参加ということが
一番ネックになると思っているので,別の地域の話が聞けて参考になりました。
その地域にしかないオリジナルなもの・その地域だからできること
何より,その地域の方が誇りをもてるまちづくり・・・
1年では難しいと思いますが,そのきっかけ作りに貢献できたらいい,
そんな卒論になるように頑張りたいと思います。中澤でした。
報告ありがとう!
姫路にいた時にも調査で足助に行ったけど,
その時とはまた違った視点での調査だったので新鮮でした。
記念に,研究室HPの画像も差し替えておきました!
◆えのもと◆
by 農村計画学研究室 (2007-08-18 23:00)
長澤さん、調査がんばってますね。
写真も豊富で上手にまとめてあるので、足助の魅力がよく伝わってきますね。
たんころりん、名前がとてもかわいいですね。とても情緒のある風景で、ぜひ浴衣の女性も見てみたい、いや一緒に歩いてみたいところです。
もう8月もおわり。いよいよ、卒論製作も本格化しますね。
がんばってください。期待しています。
by うめむら (2007-08-19 20:23)
梅ちゃん,梅ちゃん。
長澤さんじゃなくて,中澤さんですよ(笑)
◆えのもと◆
by 農村計画学研究室 (2007-08-20 00:13)
ありゃ、失礼しました。。
中澤さんごめんなさい。
榎本隊長、中澤さんがこんなにがんばってるんだから、隊長も見習ってがんばってくださいよ。
by うめむら (2007-08-22 19:34)