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調査に行ってきました [獣害]

修士1年の中村大輔です。
調査のため,11月8日~11月10日の2泊3日で山梨県富士吉田市に行って参りました。
調査目的は…
・富士吉田市で行ったアンケートの正確な配布数を知る
・共同研究者の方と学会発表についての話し合い
・卒業論文の調査対象地である西桂町の現状を知る
以上3点です。

調査目的とは違うことですが,
共同研究者の方のサル被害対策勉強会に同行させていただきました。
市町村担当の方や県職員の方や環境省の方がみえていました。
いろいろ勉強をさせていただきました。

私は,卒業論文の調査で西桂町のサル被害防除についてアンケートを
とらせていただきました。修士論文では,より多くの回答を得て,
より詳しい解析を加えるつもりです。

修士論文の調査対象地とさせていただく山梨県富士吉田市は,
富士北麓に位置し,晴れの日は富士山がよく見えます。

岐阜大学から車で行くには,東名高速富士ICから北上,
もしくは中央道で直接現地の二通りが考えられますが,
前者の方が安価なため,よく利用しています。
ちなみに,公共交通機関はあまり頼りにならず,
直通バスもあるのですが,関西地方行きは多いが中部地方行きは少ないです。

問題のサル被害ですが,
西桂町,富士吉田市ともにサル被害激甚地であり,
岐阜でもよく見られる農作物被害,にとどまらず
糞尿や物損といった生活圏における被害,
住民を威嚇したり,噛み付くといった精神的および人身被害まで被害形態が発展している
地域です。

遊休農地化もかなりの度合いで進んでおり,荒れ地が目立ちます。
以下は,サル被害対策勉強会での話題を紹介します。
獣害の指標に農作物被害額を用いられることに対してですが,
それでは,富士吉田市のようなサル被害激甚地区で遊休農地化が進んでしまったところでは,
被害が適切に評価されない,ということになります。
生活圏被害を定量化する指標がない,という問題も含まれているようです。

今回の調査では,刈り払い後の田んぼの落ち穂拾いをするサルの群れに
出会いました。

サル対策の基本は「人間がコワイことを知らしめること」だと言われますが,
農村の方々には(特に女性),サルに対する恐怖感のようなものもあり,
なかなかうまいこといかないのが現状です。
今回見たサルの群れに対しても,住民の方が寄り添って話をするだけで,
追い払い行動などは一切見られませんでした。

調査は順調にすすみ,特に最後の日に参加させていただいた
行政の方々参加の勉強会は,各市町村の現状の話が聞けて
とても参考になりました。


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コメント 3

農村計画学研究室

富士山が綺麗だね!一度は登ってみたい山です。
というか,本格的な山登りをしたことがなかったり…(笑)

ともかく,修士論文に向けて頑張ってください!
広い視野で獣害対策に対する考察ができるといいですね。
-榎本-
by 農村計画学研究室 (2006-11-14 13:30) 

mika

富士山綺麗だね(^^*
私も仕事で毎週のように富士へ行っていた時期がありますが、
綺麗にみれたのは一度だけ。しかも誕生日だった(^^)v
あまりの悔しさに今年の夏に上ってしまいましたよ!

研究も順調そうで何よりです。今週学会発表だったけ?!
頑張ってね。沖縄をenjoyしてね☆
by mika (2006-11-21 20:58) 

なかむら

コメントありがとうございます。

>えのもとさん
僕も登山道をひたすら登ったことはないです。
大概,整備していないようなところを登ったり降りたりしています。

せっかく農村計画からサルの被害をやるんだから,
それらしいこと(抽象的で申し訳ない)をしたいと考えています。

>mikaさん
僕も一週間山梨に行ったのに一度も富士山を拝めないときがありました。
何度見てもうれしいです。富士山。

毎週のように富士…すごく大変ですね。
自分はまだ楽なほうかもしれません。
学会発表がんばります。ありがとうございます。
準備が進んでなくてバタバタしてますが,
現地でいろいろ観光計画を立てたいと企んでます(汗
by なかむら (2006-11-22 15:23) 

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