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シカ調査してます [獣害]

お久しぶりです。中村です。

昨年の秋頃から,研究室の修士1年と3年生とで
シカの被害調査と,日本ではまだ新しい?個体数管理に取り組んでいます。

ダイズの時期は被害調査をしていましたが,

今は後者の個体数管理手法に挑戦しています。

活動報告ブログに内容や利点を具体的に記述するのは何だか違う気がしたので,

すごーく簡潔に写真を用いて話させていただきます。


要は,

給餌器リサイズ.jpg

給餌器でシカを誘引して,(黒いのが給餌器です)




ハンター用テントリサイズ.jpg

ハンター用テントに隠れた射手が誘引した個体を撃つ。




0206_corn_シカ(見にくい)リサイズ.jpg

ちなみに,これは給餌ポイントの近くで撮れたオスジカ成獣です。
どこにいるかわかりますか?


シカの個体数管理は従来型のやり方(ハンターさんを増やす,猟期を延ばす,などなど)だけでは
成り行かないケースも多いため,こういったあまり伝統的でない手法を用いる必要性が高いと感じています。

ちなみに,餌付けという行為はやり方次第で地域住民にかなり迷惑な結果になる可能性があるので,
地元住民の理解を得ながら,慎重に進めていく必要があります。

今回はあくまでトライアルです。
シカの密度や土地条件といった手法適性に関わる要因はこれから探る段階です。

現地は岐阜市より気温が低いので,
多少雪が残っています。

チャックマンリサイズ.jpg
ちょっと寒いです。集落では間違ってもこんな格好はしませんよ。
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林縁把握調査と耕作放棄調査 [獣害]

1月12日から1月18日まで,
山梨県の調査対象地域で林縁の位置を把握する調査と
役場が実施する耕作放棄実態調査のお手伝いをしてきました。
日程的には,お手伝いが13-16日,自分の調査が17日だけだったのですが。

何度かここでも報告させていただいているとおり,
僕の調査対象地域は富士山の麓であり
標高が800m近くあるところです。


富士吉田市商店街からみた富士山.jpg
晴天の日は富士山が見えます


雪が降ったようで,積雪が凍ってずっと道路の上に残っていました。


自分の調査報告をメインにします。
林縁の把握のために,GPSを持って山の縁を延々と歩きます。



林縁調査道具圧縮.jpg
山に持っていく道具。左から,リュック,GPS,PDA


上下黄色のレインウェアで頭にタオルを巻いてこんなものを持って歩いているので,
ちょっと(?)怪しい感じになります。



林縁から集落の眺め圧縮.jpg
林縁からみた集落


写真にもあるように,森林と集落の間には延々と原野が広がっています。
冬にこの調査をやる理由は,草本類が枯れていたほうが,歩きやすいからです。
やることといえば,機材の調子を確認しながら山を歩き回るだけです。


調査後に,GPSで記録したログをGISに取り込み,解析に用います。


ちなみに,普段椅子に座る時間が多いせいか,
今回の調査は林縁の位置よりも自分の運動不足が何より明らかになりました…


書き込み:中村
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柿とり [獣害]

修士課程2年の中村です。

10月24日から28日まで調査対象地の山梨県富士吉田市と西桂町に滞在していました。
今回は調査ではなく,野生生物保護学会のエクスカーション,
「柿とりたい会」のスタッフ(?)として参加してきました。
スタッフとはいっても,企画にはほとんど触れず,当日お手伝いをする程度です。

この企画は,
「集落内に点在する放棄された柿が,サルやクマなどの動物を集落に引き寄せるため,
もぎとって有効利用しよう!」というものです。
柿の木は事前に集落の回覧板で提供者を募っています。

柿といえば,岐阜県本巣市は富有柿の産地として有名です。
企画を聞いたときから大学に行く途中に何百本と見る柿の木をみながら,
なんとかなるだろ,と思っていました。

ところが。
放棄された柿の木は,まっすぐ上にぐんぐん伸びてしまい,
収穫するのが大変です。
また,間引きをしていないためか,たくさん実がついています。

27日が企画当日だったため,26日に試しに柿とりをやってみたのですが,
もう大変大変。高枝切りバサミでは時間がかかる&高さが足りず,対応できません。
柿の持ち主に了承を得て,のこぎりで枝を落とすことにしました。しかしそれも大変でした。

素人には大変だった柿とりですが,企画当日は地元の「柿名人」が参加してくれました。
対象になった柿の木は,サルだけでなく,クマも餌付いてしまっている状況で,幹に爪痕が残っていました。
しかも樹高が6m近くあり,実だけをとるには限界があります。


写真:作業途中の柿の木。これ以上は高くて実が採れない。

しかし,実を採らないと,サルやクマがまた来てしまいます。
採れないようなら枝ごと切って,来年以降も実をつけないようにする必要があります。
そこで柿名人。チェーンソーを用いて,すいすい柿の木を登り,
あっという間に柿の木を丸裸にしました。さすが仕事人。


写真:作業後の柿の木。奥の柿はまだ実の色づきがよくないため,次の機会に切る。

今回は合計3本の柿の木に手を加えたのですが,まだまだ集落には
放棄された柿の木が目立ちます。
しかし僕にとっては初めての体験で,しかも柿所有者の方や,地元の方の話も聞けたので,
大変楽しく過ごすことができました。

このエクスカーション企画を通して,11月18日に野生生物保護学会の自由集会で
講演をします。あまり専門の分野ではありませんが,なんとか乗り切ろうと思います。


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ハミとの闘い!! [獣害]

修士課程2年の中村です。

学会発表後,岡山県赤磐市のいとこの家に立ち寄り,
犬の毛にまみれたところで山口市仁保に行ってきました。
9月18日から22日にかけて,目的は,郷土史を勉強することと,土地利用調査です。

・・・と,ここで一言断っておきますが,
なにせ大急ぎの調査だったので,写真を撮ることを忘れていました。

18日は,仁保の歴史を知ろうと,
山口県立図書館で「仁保の郷土史」を読みました。
昭和30年に仁保村は合併したのですが,
昭和60年代に郷土史が編纂されていることはありがたいことです。

19日は調査に向けての話し合いに参加しました。
山口大学の方と,山口県林業試験場の方と仁保の調査について。

20日は土地利用調査,でしたが,なぜかこの日は
マムシ(地元の人はハミと言います)に縁があり,
5匹見ました。距離があれば全然平気なのですが,
飛びつかれたときには焦りました。長靴が必要です。

21日は午前中に調査を終えて,
えっこらえっこら車で岐阜まで帰ります。
途中,山陽自動車道の岡山ICから山陽IC間で火災通行止めのため
下道を走らされましたが(時間よりお金が痛い),9時間運転して,22日,やっと岐阜に帰ってきました。

調査地では,山口大学の学生さんにお世話になりました。ありがとうございました。


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富士吉田市の文化に触れました [獣害]

修士課程2年の中村です。

8月18日から23日まで富士北麓の富士吉田市と富士河口湖町で
調査をしてきました。

今回の調査目的は
前回の調査の残りを片付けることと,調査対象地の文化を知ること。

8月26日に富士吉田市で「吉田の火祭り」があるため,
メインストリート(?)脇には大きい松明が並べられています。


メインストリート(?)にある金鳥居と後ろに控える富士山


道路脇にある松明
祭りにのぞむ心意気を感じます。

さて,私はそんな景色を尻目に,
富士河口湖町の土地利用調査です。
今回調査した集落は販売農家が多いため,農地は他の集落に比べて管理されている印象でした。
山際のブルーベリー園では…


頑丈な鉄材を用いてきれいに網を張っています。なかなか壮観でした。

土地利用調査が終わると,
富士吉田市立民俗博物館や富士山レーダー資料館に行きました。


富士山レーダー資料館
気象衛星がない時期に,気象予報のために富士山の頂上に建てられた。
レーダードームが,その歴史とともに展示されています。
風速100メートルにも耐えることができたそうです。


民俗資料館敷地内の古民家
中に入るとナレーションが流れます。中の写真を撮ったのですが
うまく撮れていませんでした。


御師の家
御師とは,(ここだと富士山信仰の)崇拝者に代わって祈りをあげ、お札を配り、
登拝(信仰登山)の際には自宅を宿泊所として提供して、
信仰を広める役割を果たした人々です。

学部の2年生後期からちょくちょく通っているのに,
初めて知ることが多かったので,勉強不足を恥じる結果になりました…。

最後に。

御師の家の中にいた金属製の狛犬だピョン


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山口→京都→山梨(後編) [獣害]

修士の中村です。後編です。

6月30日:京都大学で農村計画学会近畿地区セミナーです。

今回は,農村計画学会のHPで鳥獣害の発表があるのを知って,行くことを決めました。
一人じゃ不安だったので榎本さんを誘うと快くOKを頂きました。ありがとうございました。

当日の発表は,さすがに慣れた方々だけあって,
研究内容が違っていても,発表の仕方が参考になりました。
また研究内容が似通った発表は,方法や分類など,内容そのものが
大変興味深いものでした。
榎本さんから発表者の九鬼先生に紹介していただき,少しお話することもできました。

充実した発表を聞くと,
自分もがんばらねば,と思います。

発表者の方々,設定をしてくださった方々,ありがとうございました。

発表会の後は,京都大学近くのお店で懇親会でした。
実家に帰ったらその足で岐阜まで運転する必要があるため,
お酒は飲めませんでしたが,その分落ち着いていろんな方々の話が聞けたと思います。

夜,実家に帰り,岐阜に向けて出発です。7月1日は岐阜で一日中バイトでした。

7月2日:山梨に向け,出発です。

また車で,今度は山梨です。山口よりは近いです。
目的は,先日の山口調査と同じく,土地利用調査です。

昼出発で,到着は夜でした。
毎回,富士吉田市のYH(ユースホステル)に泊まるので,もうすっかり仲良しです。

7月3日:調査開始です。

午前は山梨県環境科学研究所動物生態学研究室のY田さんとお話です。
いつもいろいろと参考になるお話を聞かせていただいてます。お世話になってます。

午後は富士河口湖町役場で地図をもらい,調査開始です。
山口市に比べて,とても涼しく(標高は富士河口湖町のほうが上)快適に調査がすすみました。
暗くなったら調査を終了。

夕飯はY田さんのお宅でいただきました。お世話になりっぱなしです。

7月4日:調査続投です。

午前は調査。午後はY田さんから鳴沢村役場の方との話し合いに誘っていただき,
ご一緒させていただきました。
そして話し合いのあと。
なんと,役場の方が観光農園でブルーベリー園をやっており,
人生初のブルーベリー摘み&ブルーベリーをわんさかいただくことができました。

雨が降ってきたので調査は中止。YHに帰って地図の確認して寝ました。

7月5日:調査終了です。

午前調査。ただ,天気がいいのに体が重く,頭もふらふらしてました。

午後,体調が戻る気配がないので途中でしたが帰途につきました。

最後に,富士河口湖町鐘突堂から見た富士山


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山口→京都→山梨(前編) [獣害]

修士課程2年の中村大輔です。
調査報告です。

6月24日~28日に山口県山口市仁保で調査
6月30日に農村計画学会近畿地区セミナーに参加(聴くだけ)
7月2日~5日に山梨県富士河口湖町で調査

6月24日:夜12時,山口へ出発です。
バイトを終えてから実家(大阪)から借りてきた車,トヨタカローラで山口に向かいます。
バイト疲れのせいか,あまり運転も長続きせず西宮名塩SAで寝ます。車中泊。

6月25日:再度,山口へ出発です。
計16時間近く車の中で過ごし,ようやく山口ICに到着。
調査地の山口市仁保でちらっと土地利用調査をしてみて,
問題なく調査ができそうだと確認してから,市内のホテルにて就寝。しかし部屋がタバコ臭くて寝付けず…

6月26日:土地利用調査,開始です。
朝7時くらいに起き,いろいろ準備して9時前に昨日の続きから始めます。
目の覚めるような晴天。(曇りがベストなんですが…)調査日和でした。
踏査中に動くハリボテを発見!

桃太郎??

あ,写真じゃわかりませんが,動いてたんです。それぞれがちょこちょこっと。

なぜ?と思い,調べてみると動力を発見。


水車でした。ワイヤーを利用してハリボテを動かしていました。

ハリボテは様々なものがありました。

子連れ狼

…だいごろうの前にちゃっかりハットリくんが同乗でござる。

おもしろかったのでちょっと眺めていたんですが,
調査目的の獣害対策とは関連がなさそう(農地から離れた場所にあったため)と思い,無念の別れ。

午後は屋久島で知り合った,山口大学理学部4年生でサルの生態研究をしている方と話をしながら調査。
土地利用調査のため,日陰で涼むこともできず,暗くなったところで終了。
夜はご飯をごちそうになり,これまた屋久島で知り合った山口大学農学部1年生の方も交えて話す機会もあり,
とても濃ゆい一日でした。

6月27日:調査3日目です。
昨日までの調査の続きです。ただ,この日,前回に引き続き2度目ですが,
被害を及ぼすサルの群れを見ました。


画像が荒いのは遠いからです。
目視で38+α頭。αの値は大きくなりそうですが…。

この群れは30m以内には近づけません。近づくと茂みに逃げ,ぼーっとしてるとこちらをちらちら見ながら
茂みから出てきます。しかし,この時点では観察者の30m圏内には入ってきませんでした。
山梨の調査地の一部の加害群とは10m以内まで接近できました。
ちなみに下北のとある群れは5m以内まで接近できました。
群れによって,人間に対する反応が違うことがわかります。
この事例だと,群れ単位,というより,地域単位の話になってしまいそうですが…

夜は山口大学の友達の家に泊めていただきました。大変お世話になりました。

6月28日;山口調査終了。実家(大阪)に向け出発です。
午前中雨だったため,今日は調査なしかな,と思っていたら午後から晴れました。
土地利用調査を終え(一部残りましたが…),山口大学の友人とも別れを告げて,
温泉に入って,大阪に向けて出発です。

6月29日;実家到着。

長くなってしまったので,これ以降はまたの機会に。


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根尾村宇津志 [獣害]

4年の下野美春です。
5月21日に根尾村の調査にいってきました。

一日の活動内容をご報告します。

①高橋さん家に到着

②茶製造工場の見学

ここで袋詰めまですべてします。

③お昼ごはんにカレーをいただく。

⑤お茶摘み(お茶狩り?)を体験する。
昔は一日がかりで手で摘んでいましたが,今は3人で機会をもってあっという間に刈り取ることができます。

⑤宇津志地区の農地の見学。

耕作されているところは獣害の被害がひどく有刺鉄線や,防除網が張られていました。
耕地のすぐ隣に耕作放棄地があり混在しているようです。

上の写真の手前側の遊休農地は高橋さんによろと今後ビオトープとして活用していきたいそうです。

⑥根尾村を半周する。
根尾村を東周りで越波まで行きました。途中から国道なのに通行止めになっていて進むことができませんでした。通行再開の予定は未だありません。
途中でクマかイノシシの捕獲用の檻を発見しました。

クマ剥ぎの跡も見ることができました。

⑦薄墨桜の見学。
もう桜も散ってしまって,観光客はまったくいませんでした。

⑧夕食にシシ鍋をいただく。
高橋さんには昼食も夕食もお世話になってしまいました。
いろりを囲んで根尾村の合併について等たくさんのお話を聞くことができました。

次回の活動は,本巣市の役所に赴いて,耕作放棄地対策や鳥獣害対策の実態についてお伺いしようとおもいます。

以上です。ありがとうございました。





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徹底的に土地利用調査・サルの個体調査 [獣害]

お久しぶりです。
修士1年生…もあとわずか。中村です。
僕の調査報告はソロ活動が目立ちますが,
別にソロデビューとか考えてません。きちんと農村計画学研究室の一員です。

3月18日~23日にかけて山梨県で土地利用調査を行いました。
というと楽な感じですが,
山梨に居る間毎日6時間歩きっぱなしでしたから,結構ハードでした。
長期の調査でしたが,晴天が続き,調査日和でした。
以前にも言いましたが,僕の調査地は晴れているとキレイに富士山がみえます。



僕は富士山の裾野の広がりが大好きです。頂上より裾野が好きなのですが,
裾野は写真にうまく納めることが出来ません。

さて,最終日の23日には,サルの個体調査を手伝うことが出来ました。
メスの成獣なので,群れの遊動域把握のため首輪型発信器を着けます。
ちなみに,これは私の調査ではなく,生態調査をやっている山梨県環境科学研究所さまの
生態調査の一環です。
この個体は吹き矢の麻酔をかわすのが上手で,くせものでしたが,

麻酔が効く前(というかもう効き始めてますが…)


麻酔が…



効きました。


こてんっ

このあと体の各位を測定して,首輪を着けられたあと,
通常なら放されますが…今回は特別に
サル追い犬の訓練も兼ねることになりました。
サルを見て吠えたり毛を逆立てたりすると大成功です。

というわけで,まだ麻酔の効いているサル相手ですが…

いけっ!!被害に嘆く集落のために!!




…。



落ち着いてしまいました。

一同:「だめかぁ~」

と落胆のため息。

しかし!!サルの麻酔がさめて動き回るときちんと追いかけ回しました!!
これはいけるかも!!と希望の見える素晴らしい光景でしたが,
肝心の私はそれまでにデジカメの写真を撮りすぎたため,メモリがいっぱいになり,
決定的瞬間を撮り損ねました。

がっくし。

けど,充実した調査でした。この前にも,山口県に行ったのですが,
写真が秋芳洞のしかなくて(恥

今回はちょっと気が抜けた報告ですが,たまにはアリかな,と。


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根尾獣害調査 [獣害]

修士1年の中村です。

2月6日,8日の二日,NPOの方々から依頼をいただき,
本巣市根尾(旧根尾村)で獣害の調査をしてきました。
根尾はこうぼういもの産地であり,地域特産品として,山あいの集落でも
育てたいとのことですが,サルやらイノシシやらに食べられてしまうそうです。

報告書をあげるまで時間がないため,大した調査もできませんが,
現場見がてら,集落の土地利用調査を行いました。
土地利用調査の目的は,地目を見ることと,
柵や網などの目に見える獣害対策の分布を調べることです。


トタン板と網を使用した獣害対策

イノシシ被害防除には効果がありそうな柵は多いのですが,
サル被害防除に効果がありそうな柵はほとんどありませんでした。

調査対象集落は高齢者がほとんどで,獣害もひどいようですが,
僕の修士論文調査対象地と比べると遊休農地の分布が少なく,
畑もよく管理されたものが多い印象でした。

修士論文の対象地と違って,サルの行動圏が追跡できないため,
状況把握がアンケートなどに頼るしかない,という弱さがありますが,
誰でも出来る調査手法を考えることも重要になってくるかもしれません。


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